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06/5/3〜4
メンバー/パパ、なごp
【桃源郷へ】
ちょっと奥へ入って、テントを張って、アマゴを焚き火で焼いて食べたいのです。デカイのが釣れれば刺身にしても美味しいでしょう。
取りあえずゆっくりと1時間半ほど沢を登ります。今日は泊装備のザックがとても重いのです。絶好のテン場にテントとタープを設営した後、身を軽くして本流を釣り上がります。しかし、大滝までは全く釣れないのです。魚影も1、2尾見たくらいです。たいていの釣り師はここまでなのでしょう。ここからの高巻きにひと汗かけば「桃源郷」なのに。その上をサクサクッと釣り上がりますが、やっぱり「合わせ」が早過ぎるのです。ウブなアマゴはとてもスロー。他の源流でもそうでした。かなりバラシもありましたが、次の大滝までに塩焼きサイズを5尾キープさせてもらいました。最大は23cmでした。さあ、ぼちぼち戻りますか。「足が痛いから先に行ってくれ」とパパ氏に言われ、次のターゲットへと進みます。 |
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【リベンジ 尺上由美子】
夕方にテン場に戻り、そのまま支流のあの滝壺へ向かう。目的は2週前にバラシた「奴」のみ。間のポイントは全てパスして沢を登る。息をきらしながら辿り着く。ちょっと間を置いて、落ち着かせる。果たしてまだいるのだろうか?身を屈めてブラインド状態の岩の向こうへ毛鉤を入れる。水面は見えないのでラインの動きだけを、息を殺してじっと見つめる。4〜5投しても反応なし。「ダメか・・」まだ…出てくる気はないのか?はたまた誰かに抜かれたか?いや…それはないだろう…。諦めかけた次の6投目。ラインが「スッ」と動いた!「ガツン!」と合わせをくれてやる。ググッ!と重い感触が竿に伝わる!「やった〜!」上体を起こし穂先をグッと引くと「スコッ!」と魚体が水面から抜けて足下に飛んできた。「ん?こいつじゃない・・・」そいつは「泣尺」の29cmのアマゴだった・・・。この前の奴は重くてとても抜けなかった。しかし、こんな水たまりのような小さな滝壺に、大物が2尾以上もいるとは信じられなかった。「ここまで生きたんやから、もうええやろ!(山童子さん風)」と獲れたてピチピチの刺身で頂いたのだった。実に旨かった。 |
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【幽谷の怪音】
その1/
大滝の巻道を下っているときだった。下の方からチリンチリン…と鈴の音が聞こえた。誰かが登ってきているのだろう。
滝の方へどんどん下るとまだチリンチリン…と音は聞こえるが、姿が見えない。「ん?変やなぁ…」
結局、人影は確認できなかった。なんやったんやろう?あの鈴の音は・・・。怖っ
その2/
夜も更けてテン場ですでに出来上がった頃、かなり至近距離で「シャリン〜!!!」と、あの…行者が杖を突くような音!
「な、なんやねん!」「わしら、ちょっとアマゴ釣らしてもろて、焼いて食ってるだけですわ〜」と口にして言った。
酔いも吹っ飛ぶような音だった。
音は最初の一発だけだったが、かなりリアルな音でパパ氏も私もハッキリ聞いた・・・。怖っ |
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【滝壺の尺由美子】
翌朝、別の支流へ向かうこととする。最初の支流でパパ氏は「わし、ここを釣りたい」と言うので、テン場で1時と約束をして別れての行動となった。一人で本流筋を行くが気になってたのは某Bやんからの情報だった。「あの壺に尺モノ3尾確認済み」この言葉が呪文のように頭から離れず、ポイントも間引きするようなかたちで進むと、やがて前方に大滝が見えてきた。「こりゃまた凄い滝や〜。巻道は右から尾根伝いのようだが、大変そうや…」。そっと滝壺に近づく。旨い具合に人の大きさ程の岩影に隠れてそっと覗き込む。「居てるわ〜」中には尺ほどの魚影も確認出来た。そっと毛鉤を入れると1投目で飛び出したのは、チビアマゴ・・・。「こんなんいらんわ…と捨てる」その岩はまさに「岩化け」するにはもってこいのモノだ。チビが1尾抜かれたくらいでは全く気にせず、悠々と泳いでいるのが手に取るように見える。手を変え品を変え、時には間を置いて粘ってみる。しかし、大物は毛鉤を飲み込んではくれず、最終手段に出ることにした。パックロッドをセットし右側の離れた岩の上からミノーをキャスト。赤金のリアルシャッドが滝壺を泳ぐ。数投目にググッとヒット!岩陰でよく見えなかったのだが、何か変?。ズルズルと引き寄せたルアーに掛かっていたのは、交尾中のヒキガエルだった。「ええとこやのに…なにすんねん!」という目で睨まれながらも、その太ももに突き刺さったトリプルフックを外してやった。私のルアーは全て「返し」を潰しているので外すのは容易だったが、かなり気持ち悪かった。怖っ。結局1時間程その滝壺で粘ったが、チビが2尾釣れたのみだった。残念。
テン場に戻りパパと合流。昼食を済ましテントを撤収して沢を下ことにする。もう十分楽しんだ。
高巻くとしんどい最後の滝は終盤のナメがヌメってかなり悪い。夏場なら飛び込んでもおもしろいと思うのだが、今の時期はとても浸かりたくない。クラックにハーケンが連打してあるところ(こんなにいらんやろ?)にカラビナにシュリンゲを掛けると容易に降りれた。
林道に上がりいつものように「おつかれっす!」と手を交わした。 |
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