新穂高〜双六〜槍ヶ岳 「3度目の槍ヶ岳は西鎌尾根から」


2005年7月23日〜25日 ■天候/雨のち曇り、2日目amのみ晴れ ■メンバー/はるみん、なごp
■コースタイム
1日目/新穂高温泉(6:00)〜わさび平小屋(7:20/7:40)〜鏡平山荘(12:20/12:40)〜双六キャンプ場(15:45)


早朝、小雨の降る中を出発、淡々と林道を歩く。勢力の弱い太平洋高気圧のせいで晴天には恵まれそうにもない。小綺麗なわさび平小屋で小休止を入れ、林道から分かれて小池新道を行く。いよいよ本格的な登りが始まる。登山道を横切る沢筋には雪渓が残り、その上を流れてくる冷たい風が気持ちいい。2泊分の食料と泊まり装備を入れたザックが重くて、早くもストックの出番だ。シシウド原を過ぎ、ひと登りで鏡平に出た。鏡池に映る槍穂高連峰が有名な所だが、ガスが濃くてなにも見えない。残念。
山荘前のベンチで小休止を入れる。昼食は行動食で済ませるが、缶チューハイを1本開ける。旨い。山に来ると日中はあまり食欲がない。向かいに座ったおっちゃんがラーメンを注文して食べているが、どう見てもこれはインスタント麺のようであまり美味そうには見えない。

新穂高バスターミナル わさび平小屋 小池新道
雪渓を越える 鏡池 鏡平山荘
稜線への最後の登りを喘ぎながら弓折分岐へ。ここは左にとると笠ヶ岳、右は双六へ続く主稜線。森林限界を過ぎるとさすがに涼しい。綺麗に咲き誇るお花畑を過ぎ、緩やかなアップダウンで双六小屋が見えてきた。結構長かった。双六川源流からの穏やかな平地に小屋が立つ。双六川を遡行してきたらここに詰め上がってくるのだろう。そういえば昔、かきp達がここの遡行をしたことを思い出した。奴ら4人組は水温の冷たい北アルプスの沢登りなので、上下ともネオプレンの黒のウエットスーツを着てここまで登り詰めたそうだ。「それは流行ですか?」と一般登山者から指を指されて笑われたそうだ。胸に「FISHING」と入った大阪の某フライショップで打っていたこのウエットは、実は僕も持っている。この場所にウエットを着た奴らがいたら、やっぱり僕も笑うだろう。
小屋でキャンプの受付をして素早くテントを設営。曇りがちで今夜は星空は望めそうにないが、荒れることはなさそうだ。凍らせて持ってきた缶ビールは丁度飲み頃で、乾杯。今夜のご飯は「グリコ」のガーリックライスと「山岳グルメ」のクリームシチュー。登山用品店で売っているこのシチューは結構旨かった。レギュラー缶を2本と焼酎のお湯割りを2杯ほど飲んだら、星空も臨めぬままにシュラフに潜り込んだ。
稜線への最後の登り 弓折岳分岐 稜線の雪渓
お花畑 双六小屋が見えた 双六キャンプ地

■2日目/双六キャンプ場(6:15)〜樅沢岳(6:50)〜千丈沢乗越(10:00/10:30)〜槍ヶ岳山荘(11:45/12:00)〜大槍(12:30/12:45)〜槍ヶ岳山荘(13:15/14:00)〜槍平キャンプ場(17:00)


青空が広がった。笠ヶ岳の方の山々までスッキリ見渡せる。準備を済ませam6:15出発。他の殆どの登山者はもう出発した後だ。ひと登りで樅沢岳に上がると、正面に続く稜線の彼方に槍ヶ岳が見えた。どこから見ても格好いい鋭峰。左から北鎌尾根、槍ヶ岳、穂高連峰までが見回せた。ここからだとかなり遠くに見えるが昼頃には着く予定だ。

遠くに笠ヶ岳 青空 遠くに槍ヶ岳
稜線から笠ヶ岳 樅沢岳より三俣蓮華岳 遠くに槍ヶ岳
所々に雪渓の残る道を行く。左眼下に赤茶けた硫黄沢が見えてくると稜線上まで硫黄の臭いがした。
一見ちょっと悪そうな鎖場を越えると千丈沢乗越。大槍もだいぶ近づいてきた。ここで大休止にする。槍ヶ岳まで突き上げる西鎌尾根を見上げると凄い迫力だ。しかし早くもガスが湧いてきて穂先が見え隠れする。
遠くに槍ヶ岳 硫黄沢 雷鳥みっけ♪
北鎌尾根 鎖場 千丈乗越にて
さてさて西鎌尾根の登りはどんな感じなのだろうか?北鎌尾根のように両手で岩を掴みながらグイグイといくのだろうか?・・などと思いながら淡々と登る。苦しい登りが続く。が、しかしずっと二本足でのみだった。最後のジグザク道を登り終えると、あっさりと山荘の立つ槍の肩に出た。穂先はガスが掛かって見え隠れしている。ここから見上げると、「登る」というより「壁」にへばり付いている人たち。かなり怖がる「はるみん」。まな板の鯉状態。なんとか説得し、ザックを山荘脇にデポして取り付く。
鎖、梯子、杭等を利用して登っていく。北鎌尾根からだとこれらが全くないだけで、同じような感じ。こちら側も別になくても登れるだろう。時折「蝉」になる「はるみん」を励ましながら(怒鳴りながら?)、最後の垂直の梯子を登るとピークに出た。槍ヶ岳3180m、日本第4位の高峰。しかし360°展望は全く無し。こればかりは仕方ない。狭い山頂で立ち上がるのさえ怖がる「はるみん」。それでよく登れたものだ。今回初めて気づいたが、山頂の端の岩は崩れ落ちないようにコンクリートで固められていたんだ。記念写真を撮ってさっさと下山にかかることにする。
槍の肩に出た 槍ヶ岳山荘より穂先 穂先へ
杭を掴んで登る 最後の梯子登り 登頂おめでとう!
下りも少々時間がかかってしまったが無事に山荘まで降りてきた。
乾き物はあまり食べれないので山荘の食堂に入り、おでんと枝豆とビールを注文した。旨い旨い。ちゃんとした食事はやっぱりいいもんだ。小一時間程だらだらと大休止をしてしまったが、槍平に向けて出発する。飛騨乗越から急斜面の飛騨沢を延々と下って行く。持病とも言うべき左膝の筋が、また痛くなってきた。2時間少しくらいで考えていたが、結局3時間もかかってしまった。長かった。素早くテントを設営し、今夜は降られそうなのでタープもセット。テント場は僕らを含めて3張りのみ。槍ヶ岳から一緒に降りてきた外国人のグループが先に設営を済ましていた。槍平小屋で缶ビールとチューハイを5、6本仕入れ、無事に槍ヶ岳のピークを踏めたことに乾杯。よく頑張りました。今夜のご飯はまたまた「山岳グルメ」のカレーとポテトサラダ。だが、このカレーはいまいちだった。これならレトルトの方が旨い。一服して「ええこんころ持ち」になったので、「夕まずめ」にキャンプ場横に流れる小川で竿を出してみた。「打つべし!打つべし!」ポイントに毛鉤を打ち込み誘いをかける・・・しかし、気配すらなかった。標高2000mのここにはイワナはいないのだろうか?パラパラと雨が降り出してきたので撤退、テントに入る。この日はひと晩中雨がテントを叩いていた。
槍ヶ岳山荘前 飛騨乗越 槍平キャンプ地

■3日目/槍平キャンプ場(7:00)〜白出沢出合(8:45/8:55)〜新穂高温泉(10:20)


am6:00。ケータイのアラーム「ミニモニテレフォンだ♪リンリンリン♪」で起こされると、雨は止んでいた。
「あー、温泉に入りたい!」キレイ好きな僕は、山は3日目くらいが限界だ。沢なら汗も流せてスッキリするのだが、山ではそういうわけにはいかない。朝食はラーメンを作った。汁物は朝でもスッと食べられていい。「さあ!温泉温泉〜」新穂高までは単調な下り道だ。しかしひとつ気がかりな事があった。初日の深夜に新穂高の登山者用の無料駐車場に入ったが、超満車状態だったのでこっそり深山荘の駐車場の片隅に止めたのだ。「貼り紙でもされてたらイヤやなぁ。杭でも打たれてたらどうしよう…」「まぁ…なるようになるさー」滝谷出合を見送り、白出沢を過ぎると林道歩きになり、膝が「カックンカックン」するころに新穂高に到着。「はるみん」、お疲れでした。よく頑張りました。
駐車場に着くとクルマは何事もなかったように止まっていた。「イチャモンを付けられんうちに出発や!」約3分で発進。この後、平湯の温泉に浸かって汗を流し、「飛騨牛づくしとイワナの刺身」を頂いて帰路についた。

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