「初めての白峰三山、北岳〜間ノ岳〜農鳥岳、残雪期縦走」

■2010.5.1〜3 ■山域/南アルプス
■メンバー/山童子・なごp ■天候/3日とも晴天 ■最低気温/−4℃ ■標高差/2330m 
■コースタイム
1日目/奈良田ゲート(6:00)〜あるき沢橋(9:00)〜池山御池小屋(12:00)〜砂払手前(15:00/泊)
2日目/泊地(5:20)〜ボーコン沢ノ頭(6:30)〜八本歯ノコル(7:50)〜北岳(9:10)〜北岳山荘(10:10)〜間ノ岳(12:30)〜農鳥小屋(14:00/泊)
3日目/泊地(5:20)〜西農鳥岳(6:20)〜農鳥岳(7:10)〜大門沢下降点(8:00)〜大門沢小屋(10:10)〜取水口吊り橋(12:45)〜奈良田ゲート(13:30)
ルート図・標高グラフ(ヤマレコにリンク)

【アプローチ】
奈良田トンネルゲート手前の路肩に駐車して、3mはあるゲートを乗り越える。これは単独では大変な労力になるだろう。約12kmの長い林道歩きはトンネルが多く、ヘッドライトを付けて背後から来るダンプカーに怯えながら淡々と歩く。登山口のあるき沢橋に着く頃には、右足裏に靴擦れをおこしてしまった。
▲トンネルのゲート ▲白い稜線を遠望
▲あるき沢橋 ▲池山御池小屋

【池山吊尾根】
冬季のルートは小尾根の急登で一気に1000mほど登り、池山御池小屋で昼食とした。城峰2372mを越えた所でアイゼンを装着。砂払手前の樹林帯の中を初日のテン場とした。テントを設営して寛いでいると単独行の若者が来た。100Lはあろうかと思えるザックにヒマラヤでも登れそうな山靴。しばらく会話を交わしたが帰宅後調べてみると著名なセブンサミッターだった。彼とは3日目に大門沢の下りでも会った(我々が追いついた)。
▲樹林の中のテン場
【ボーコン沢ノ頭〜八本歯ノコル】
ボーコン沢ノ頭からは北岳3193mが正面に大迫力で迫る。地図上に危険マークの付いた「八本歯」は易しく問題なし。昨日ここを越えられなくて引き返した単独行者と話したが、ここを越えられないようなら北岳の雪壁は登れない。
▲ボーコン沢ノ頭 ▲北岳のお出まし
▲八本歯ノコルへ ▲八本歯

【北岳ピークへ】
夏道の急斜面をトラバースして吊り尾根分岐でザックをデポ、空身で山頂を目指す。ここからも際どい雪壁がありアイゼンとピッケルをしっかり効かせながら登る。
▲八本歯ノコルの道標 ▲山頂へ
▲日本第二位の高峰
▲山頂からの下り
▲北岳山荘へ下る
北岳山荘への下りも少しやらしくて気が抜けない。道標の所で行動食を食べて一服。本日は間ノ岳を越えて泊予定地の農鳥小屋を目指す。
▲広々とした間ノ岳山頂にて
▲農鳥小屋への下り、正面に岩峰の農鳥岳(左)と西農鳥岳(右)。
▲雪に埋もれた農鳥小屋(オンマウスでルート表示)
午後二時に農鳥小屋に到着。2日目の泊とする。風が強くてテントの設置に手こずった。右上の西農鳥岳に5〜6の人影があり直下の雪壁の下降に苦労している様子。テントを設営しながら見ていたが、小一時間ほど費やしてようやく下降してきた。どうやらここが核心部か?

【西農鳥岳山頂直下】
3日目、急斜面を一歩ずつ登っていく。山頂直下の雪壁は20mくらいか?山童子さんの後を確実にアイゼンとピッケルを決めて行く。後ろを振り向く余裕は無い。まして写真を撮る余裕は全くない。ミスをすれば確実に1000mくらいは滑落するだろう。一歩一歩・・・。ピークに着いたら喉がカラカラになっていた。
核心部を見下ろす(写真では到底伝わらない高度感)
農鳥岳にて北岳を振り返る(美人を含む3人組のパーティに撮ってもらいました^^;)
▲大門沢下降点、富士遠望 ▲大門沢小屋

大門沢下降点から一気に下降する。急斜面の樹林帯の下降はかなり脚にきた。大門沢小屋で大休止を入れ、荒れ気味の山道を下り大堰堤を過ぎると林道、しばらくの歩きで奈良田ゲートに戻った。実に長い下山路だった。

天候に恵まれ素晴らしい稜線歩きだった。終始先導してくれた山童子さんに感謝!
結局出会ったパーティは5〜6と少なかった。この時期の白峰三山はアイゼンとピッケルワークがしっかり出来る上級者向けのコースといえるだろう。