第6回兎組釣行
緊急ビバーク指令!山なめたらあかん
銚子川不動谷 ●REPORT/KAKI
■日時/4.10〜11
■天候/曇〜雷雨・雨〜晴
■気温/8度 ■水温■6度
■メンバー/柿崎・平尾・名越・金城

 1日目/AM3:00最後のローソンに全員集合。銚子川攻めまくり第3弾、憧れの岩井谷を有しそのトレーニングも兼ねて今回不動谷にチャレンジした。この谷は清五郎の滝100mの突破が成功のカギである。とりあえず下山口の又口にパジェロをデポ(先週、先々週は柳の谷・古和谷に入り下山ルートは調査済み。ただしどちらが役に立ったのかはこの時は知るよしもなかった)銚子川林道を快調に走る。途中対岸に銚子川第2発電所が見える、そのすぐ横にGWに挑戦する岩井谷の入り口が圧倒的な高さでそびえたつ。見たところ最初からかなり厳しそうだ、ホントにあんなとこ登るのか皆不安そうに眺めている。さらに林道を進みトンネルを2つ越した橋の所が入渓ポイントだ。AM7:00出発、最初からゴーロの連発で高度をかせぎ、しばらく登ると左側に清五郎の滝の一部らしい壁が見える。この滝は何段かで形成されていて上までは見えない。高台に登ってルートを検索するがよくわからん(大阪わらじの会ルートは左から大きくまき、わっさかルートは右から)左右は垂直の高い壁でどちらもかなり苦労しそう。とりあえず1段目の滝まで行くと何とかなりそうだ。左岸をトラバースぎみに登りあと少しで1段めの直口という所でややこしいところが…。ここで落ちたら兎の滝と名前が変わっていただろう。しかしわりと新しい残置ハーケンあり、ルートは間違っていなかった。空身になってハーケンにアブミを掛け乗り越そうとするが、手がかりがない。ここで新兵器フレンズを岩間に差し込み突破、こいつは使える。その後も岩登りが続き、1時間位で滝の中段の見晴らしの良い所に出る。滝を眺めてしばしの休憩。おそらくこんなとこは山岳会は来ても釣り師来ないだろう。俺達は釣師だ、ムフフ!爆釣の予感。ここからは巻き道らしいものがついていて簡単に滝上に出た。ここまで約2時間、大阪わらじの会と同タイム、少々うまくいきすぎだ。滝の最上段で記念撮影をパチリ。圧倒的な高度感、銚子川水系の巨大岸壁をしばらく眺めるメンバーの状態はというと、スーパーかねぴょんは元気いっぱい飛び跳ねて、グングン進んでいる。初めての西の滝とは大違い、慣れと若さからか。他の3人は普通といったところ。ここから次の滝までは穏やかなので竿を出す。見るとお魚がいっぱいいる、いる早々にひらぴょん、かきぴょん、なごぴょんとも、1匹目をGET。しかし魚影のわりには反応が鈍い、冷たい雨の影響か。

 滝上に50mの岩塔を有する30m滝は簡単に巻けた。さあ釣りを再開だ、とおもいきや柿崎、竿が無い。どうやらさっきの滝下に置き忘れてきたらしい。しかたなく、カラ身で取りに戻る。同じ高巻き往復2回はとてもしんどい。さあ今度こそ再開だ!やはり反応が鈍い。この谷はもう少し暖かい日にもう一度来たいと思う。さらに進むと右からの直爆が、ここも左から巻くとあっさり滝上部に出た。途中のルートにはテープのめじるしが多かったので、案外林道から降りるルートが有るのかもしれない。また釣り再開、かねぴょんも初物をGETしたもよう。どんどんペースが上がり、ナメの斜爆、多段も全て直登し12:00までにはややこしいところはすべてクリアして、これは日帰りできるぞ温泉に入ってビールだ、今日は下北山ロッジに泊まってワンゲル女子大生と合コンだ!などと言い出す始末。これで気合いが抜けて後で地獄を見ることになるのだが…。その頃より強くなってきた雨が体温を奪いとても寒い。昼飯のラーメンを作っている間にGPSで現在地の確認をするが、どうも数値がおかしい。もっと奥まで来ているはずなのに手前を表示している。柿、名、協議の結果、沢は平凡だが実はもっと長いのではないか、という結論に至る。とりあえずラーメンとウイスキーをすする。冷えた体にはなによりのごちそうだ。食後釣りもせずひたすらぶっとばす。1:00/同人わっさかが下山した林道に着くが、我々は柳の谷下山なのでさらに飛ばす。2:30頃、稜線、尾鷲道に到着。ここから又口辻まで平凡な道を歩く。3:00/又口辻着、あと2時間で下北山ロッジの受け付けが終わる。ああー!女子大生が消えてゆくー。この場所は左へ行くと尾鷲道で、先週来た古和谷へ続く、右へ行くとパジェロが待つ柳の谷又口へ抜けられるはずだ。女子大生は消えたがまだ温泉とビールは望みがある。しかし20mほど進んだ所からひどいヤブに悩まされる。いつかはまともな道になるだろうと進んで行くが、ますますひどくなってくる。ヤブの反発力が谷へ体を落とそうと襲ってくるなごぴょん、まだあきらめてないようで先頭を切ってガシガシ進んでいく。雨足もさらに強くなり風も強く、所々雷も鳴り出した。何度も道を間違えながら5:00薄暗くなりだした。しかも南に向かうはずが、いつの間にか東へ向いている。道もとても登山道とは思えずけもの道のようだ。兎組の行く手に暗雲が…。皆で協議の結果、6:00マデ進んでだめならビバークを決行することにした。体温がどんどん下がりどうも判断力が鈍ってきているようだ。6:00になったが見とうしはつかず、やむなくビバーク指令が下った。4畳ほどの斜面にむりやりテントを設営し食料とシュラフを持ってテントに潜り込み7:00に寝床につく。テントの中は思ったよりも暖かく、これならなんとか寝れそうだ。と思ったのもつかの間、ものすごい雨、雷、風、テントや装備が飛ばされなければ良いのだが。おまけに斜面に設営したために体がずりおち30分おきに体制を立て直さなければならない。それから外で何やらゴソゴソ物音が…たぬきか何かが食料をあさりにきているのか?上のテントからはなごぴょんのいびきが聞こえる。戦陣を切って薮をこいだために疲れているようだ。もちろん全員そうだが。12:00 嵐は治まった。星がきれいとひらぴょんの声で私も外に出る。本当にきれいだ。明日は晴れるぞーと手をつけなかったビールで乾杯! だが我々の現在地はまだ確定出来ていない、不安だ…。
 2日目/7:00起床、朝食のパンをかじりながらテントを撤収、GPSを使って現在地の割り出しをするが入らない。またまた協議。最悪は又口辻まで戻ろう、それまでに降りれそうな所が有れば沢に降りようということに決まった。8:00/さあ出発だ。疲れた体に薮こぎはきつい、だが天気が良いのが幸いだ。しばらく戻ると北側に沢が見える。これは何とか降りれそうなので下降しよう、ということになり、ひらぴょん先頭にどんどん降りると1時間ほどで沢に出た。またまたGPSが入らずどこの沢かわからない。朝は衛星の数が少ないみたいだ。途中柿崎、ツルに足を取られ2m滑落、幸いザックから落ちたので大事には至らず。これからアクシデントが続く。かねぴょん、薮でまぶたを1cm切り、持病の?股ずれをおこし膿んでいる様子。沢を下る途中平尾、ナメに足を取られ流される、名越同じく流される。大滝は無いのでこれも大事には至らず。皆、足がパンパンでふんばりが効きににくいみたいだ。しばらく下ると何か見たことのある渓相が。これは先週入った古和谷ではないか。上流の二股出合が出てきてさらに確定的になる。場所が分かって皆たいへん喜んだ。

 時間は11:00、安心して昼飯の支度にかかる。ここからは快適な林道(薮ではない)を2時間でゲートまで行ける。だがここで問題が。デポしたパジェロは6km隣の又口だ。歩いて1時間半はかかる。負けたら地獄のジャイケンだとか、ヒッチハイクだとか言いながら林道を歩く。途中三重ナンバーの釣り師の軽トラが通り過ぎる。あれに乗せてくれないかなー!そのときすでになごぴよんは走り出して軽トラを追い掛けていた。一見恐そうな顔つきのおじさん「乗れや」の一言、突然おじさんの顔が天使に見えた「初めて釣れた時よりもうれしい」とは金城談。どろどろの4人は荷台に乗り込み気分はサイコー、オープンカーでお花見気分だ!おじさんは何と反対方行なのに送ってくれて無事到着、降りて一言、「困った時はお互いさまじゃ」と…。何と泣かせるお言葉。厚くお礼を述べておじさんと別れ、無事生還したことの喜びとともに4人がっちり握手した。この後の温泉とビールはいつになく格別のものだった。(女子大生は夢ときえたが…)







”兎の反省”by なごぴょん
1. 清五郎滝100mをわらじ会と同タイムで巻いたことで、有頂天になってしまった…
2. 又口辻から柳ノ谷へ向かう道中、もっと早くルート変更を決断すべきだった…
3. 肝心のGPSの受信状態が悪く、現在位置を確定できなかった…
4. 温泉・ビール・ロッジ・ベッド・女子大生が頭から離れず、突っ走ってしまった…
  *まぁーこれもいい経験になりました。


なごぴょんのこべや♪