「冬の定番、聖宝谷から弥山」

■2009.1.24〜25 ■山域/大峰
■メンバー/山童子、芋焼酎、バタヤン、ヤッサン、ゲンサン、こてつ、なごp
■天候/1日目 曇り時々雪 2日目 曇り時々晴 ■最低気温/−12℃(弥山付近) ■積雪/約1m(弥山付近)
■コースタイム/
1日目:大川口(8:05)〜聖宝谷出合(8:45/8:55)〜聖宝宿跡(12:15/12:30)〜弥山(14:00/泊)
2日目:弥山(7:40)〜聖宝宿跡(8:00/8:15)〜聖宝谷出合(9;10/9:20)〜大川口(10:00)

最近「冬の定番」となった聖法谷から弥山へのコース。大川口にクルマを止め、ゲートを越えて林道行く。聖法谷出合より右へとり谷に入る。いくつかの堰堤を過ぎると積雪も増え、スノーシューorワカンを履く。積雪は極端に少なかった去年よりは大分多いが、例年並みといったところか。
▲出発前 ▲聖宝谷出合
▲聖宝谷を登る

ルンゼを登っていくが傾斜がキツくなると股下くらいのラッセルになり、まったくペースが上がらない。アリ地獄のように雪面が崩れて、ジタバタするだけで進まないのだ。左へ左へトラバースしてなんとか尾根に乗ると、やや雪は締まって登り易くなった。傾斜が緩やかになると稜線の一般路へ出て、ほんの少し右に進むと聖宝宿跡に到着。大きな白い布団を被り、首だけを出した理源大師像があった。聖宝谷出合からこの稜線まで3時間半もかかったことになる。
▲理源大師像 ▲理源大師像前にて
▲小休止

お昼を回っていたので行動食を摂ってから出発。弥山までの登り標高差300mは、右へ周り込んだ夏道は無視して直登して行く。先ほどの谷ルートに比べると雪面がクラストしていて歩き易い。途中、ガリガリに凍った所も出てきたが、アイゼンには付け替えずにスノーシューでそのまま登る。スノーシューの爪が頼りないので、かなり登りにくかった。「蔵王のモンスター」的な樹木の大地へ飛び出すと、そこは国見八方覗だ。聖法宿跡からは1時間半のハイペース、駐車地から6時間で到着。みんな、ようがんばった。その昔、トンネル西口周りで、8時間かけても聖宝宿跡の手前までで、ビバークしたこともあったのだった。
▲バタヤン ▲ヤッサン
▲弥山に到着

さぁ、お楽しみの鍋宴会は豚ロース、鶏肉、ニンニクてんこ盛りの「坦々ゴマ味噌鍋byなごつみれin弥山スペシャル(なんでやねん!^^;)」。「はふ、ハフ、はふ〜っ」っと、我ながら「旨い!」。その後に芋焼酎さん持参の生卵、ニラ、鮭フレークで「ニラ玉」も出てきた。終盤は焼酎のお湯割りでもう「ほっこり♪」。午後8時半ころでお開きに。
▲集合写真 ▲なごつみれ鍋
▲翌朝、下山前に
▲聖宝谷を尻滑り

翌朝、最低気温は−12℃まで下がった。弥山付近はガスの中で、八経はパスして下山にかかった。アイゼンを付け登っきたトレースを辿って、聖宝宿跡までたったの20分で降りた。ここからはアイゼンを外し、尻滑りで一気に聖宝谷を下る。かなり急斜面の所もあるが、雪が深いのでそれほどスピードは出ない。3時間半をかけた登りを小1時間で滑り降りた。
駐車地に午前10時に到着。「おつかれさんでした」。天の川温泉に向かうが、午前11時からの営業だったようで、少し待たされてから入浴。朝風呂気分で「スカッ!」として帰路についたのであった。

※聖宝谷はバリエーションルートであり、場所によってはロープが必要になることもあります。