5/2 AM7:30出発、少々遅い。梅ノ木谷を左に見て本流を右に進む。いきなりゴルジュの洗礼だ。両岸は高く巻きもしんどい。その次に6段100mの滝が…。右側を巻きぎみに登るが少し高く巻きすぎて懸垂で下に降りる。当分竿は出せそうにない。次が2段15m・10mの連続だ。ここは右岸を登るが先でつまっており、ひらぴょん・なごぴょんとも引き返し巻きに入る。かっきー、せっかく1段目を突破したので釜を泳いで取り付こうと考えたが手がかりなし。しかたがないのでひらぴょんにザイルを流してもらいユマールで突っ込んだ。しかし水流は思った以上に強く、水も肌を刺すような冷たさ。おまけにザイルがからまり釜に戻される。空身で行こうとザックをはずし再びチャレンジ。この時、上にいる2人からはこう見えたらしい。「かっきーが釜に沈んで浮いてこない!」2人は懸垂で降りて助けにきてくれた。その時かっきーは水流を真上に見ながら登攀具を選択しており、フレンズを岩間に差し込んだり色々試すが後一歩手がかりがない。指先の感覚もほとんどなく握力も低下、あと10分浸かっていたらヤバイなと思っていたら、水流にひらぴよんが差し出したシュリンゲが見えた。助かった! その後体の震えが止まらず、まるでプールに入り過ぎた小学生みたいにくちびる真っ青、足の指の感覚もほとんどなくザイルを伝って登るも、ずるずるスリップ。やっとのことで滝上に這い上がる。ザックとザイル処理を二人にお願いして休む。しかし体力的にはまだ余裕があり食欲旺盛、ウイスキー、熱いココア、ラーメンを続けて流し込み、復活! ここでへばると皆に迷惑がかかるので、良かった良かったと一同胸をなで下ろす。さらにゴルジュが続き巻きと懸垂のくり返しの連続。

●二段の滝
●巻きの連続!

やっと渓相も落ち着いてきたPM3:00。このへんが十字峡手前の広河原のようだ。適当なテン場を探すと右手に炭焼き釜跡が。ここなら快適に寝れそうだ。その時また雨が…。いつもこの時間帯には降るのは大台ではあたりまえなのかもしれないが、もう慣れた。手早くたき火を起こしくつろいでいると、下からチャリチャリ登攀具の音が。人だ! 話を聞いているとネットでよく見ている名古屋ACCつちのこのメンバーだった。彼等にはこの谷は物足りなさそうで、このあと稜線までつめて二の俣谷を下降、それから不動谷を登り光谷を下るという予定らしい。我々釣り師にはとうてい考えられないハードな日程だ。ここでデジカメを取り出し、有名人と記念撮影をパチリ。兎のアドレスを教えておきました。つちのこページの遡行記録も楽しみだ。その後飯をかき込み、Y談もほどほどに寝てしまう。できれば明日で抜けてしまいたいが…。

●名古屋ACCつちのこさんと

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